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青年部 積立研修(香港・マカオ)

青年部員 十河孝行

 1月15~19日の4泊5日の日程で開催された青年部積立研修に参加しましたので、ご報告いたします。まず積立研修とは、青年部員(今回はほぼ全員)が毎月一定額の積立を行い、単年度では行くことのできない地で研修を行う事業です。今回は約2年間積立を行い、部員11名と引率を青年部事務局にお願いし、計12名で香港・マカオを視察研修して参りました。

1日目(15日)

 今回参加が叶わなかった部員に見送られ、貸切バスで農協を午前9時半に出発、新千歳空港から香港まで直行便で5時間弱のフライトとなりました。当日の空港は大変混雑しており、チェックインと出国審査で1時間半以上も並び、これだけで疲れ果ててしまいました。しかしながら長蛇の列の大半が北海道から帰国する海外旅行客であり、旅行先としての北海道人気を感じたところです。

2日目(16日)
ガドリー農園を視察 ガドリー農園を視察

 午前は香港で最も高い山の山麓にあるカドリー農園を視察しました。ガイドの話によると、香港の農業について、農場数約2400、農地は約700ha、従事者は約4300人で、野菜のほか切り花(この時期は春節にあわせた桃の花)、そして養鶏・養豚が主な農業生産ですが、これだけでは自給できないので輸入に多くを頼っているのが実情とのことです。

 さてカドリー農園ですが、第2次世界大戦後の1951年に難民や農民の所得向上を目的に、作物の栽培方法や家畜の育成方法を広めるために作られたそうです。この農園は148haもあるそうで全ては回れませんでしたが、有機栽培によりセロリや大根等の他、見たことのない中国野菜が山の急斜面を利用し段々畑の様に栽培されておりました。しかしそのひとつひとつは家庭菜園ほどの面積しかなく、農業試験場のような印象を受けました。事実、現在は野生動物の保護や固有植物の栽培など自然保護とその教育が主たる目的となっているそうで、香港でこれからも続けていくことが出来る農業形態を模索する場となっているそうです。

 昼食後、市内で3件の百貨店(YATA・そごう・イオン)を視察しました。どの食料品売り場でも日本から輸入された野菜・肉・菓子・飲料等が売られており、それがない棚を探すほうが困難だったように思います。また、野菜や現地製の寿司パックにおいても日本の漢字やひらがなのパッケージで売られており、それらしく日本製をアピールする事で付加価値を付ける様な陳列がされているように感じました。しかし価格面(1香港ドル=15円換算)では、道産ジャガイモ3個210円、熊本産ミニトマト1パック490円、和牛100g1800~2400円、ビール230円など、消費税・低アルコール品の酒税がない香港では、鮮度面での輸送コストによって日本製品の価格が左右されるように感じました。

マカオにて夕食 マカオにて夕食

 視察後、高速船で約1時間、マカオへと入国。旧外国領の香港・マカオでは中国へ返還後も特別行政区という扱いで、今でも出入国や税関審査が個別に必要でした。宿泊先は、カジノ併設でマカオのランドマークともなっているホテルグランドリスボアです。外観もそうですがエレベーター内も金ピカで、アメニティはエルメス製、トイレ・浴室にもテレビがあり、シャワー(サウナ兼用)の他にジャグジー付きのバスタブ、そして電動カーテンなど非常に豪華な部屋となっていました。

3日目(17日)
聖ポール天主堂跡にて 聖ポール天主堂跡にて

 旅やカジノ等の疲れか、朝は皆さんぐったりとした様子です。午前は、マカオに30ある世界遺産のうち、モンテの砦、聖ポール天主堂跡、セナド広場などを徒歩で回りました。宗主国であったポルトガルの影響を受けてか、石畳の道路に白・薄黄・ピンクなどパステルカラーの外壁と、遺産の多くはヨーロッパ風の建築となっていました。しかし教会の壁に大きく漢字が刻み込まれていたり、キリスト教を弾圧した家康を模したと言われる龍を聖母マリアが踏みつけている装飾やザビエルの像があるなど、昔から日本との縁が深い場所なのだと感銘を受けて参りました。

 その後マカオタワーの地上約230m、約1時間で1周する回転展望レストランにて昼食でした。僕はタワーの揺れと回転する違和感で、乗り物酔いのようになりほとんど食べられませんでしたが、面積約30km2(例えると5×6km四方)と非常に狭いマカオ市街を一望出来たのは勿論、川ひとつ挟めばすぐそこに中国大陸が広がると言う、日本では考えられない景色を堪能出来ました。

100万ドルの夜景 100万ドルの夜景

 14時発の高速船に乗り、香港へと再入国です。夜は香港島と九龍側両方の夜景が楽しめるディナークルーズでした。船から見る夜景は香港100万ドルの夜景と言われるように大変美しかったです。しかし、出された水は恐らく水道水(煮沸すれば飲める)で少しにおいがあり、料理もホテルの朝食バイキングのような内容で、せっかくの夜景を見ながらには残念な内容でした。下船時、「中国大陸客の増加で、近年香港の観光業も彼ら向けになって来ている。1年前はステーキなど出てもっと食事が良かった。彼らが観光でたくさんお金を使ってくれるのは良いけど、唾吐きやマナーの悪さで香港人は大陸の人をあまり良く思ってない。」と現地ガイドが話したように、紅や白の帽子でグループ分けされた大陸の観光客が長蛇の列を作っていました。

 その後、屋根なし2階建てのオープントップバスで、頭上すれすれの樹木や看板が立ち並ぶ中心街のドライブと夜の露店での買い物を楽しみました。

4日目(18日)
道教寺院の黄大仙廟にて 道教寺院の黄大仙廟にて

 まずは南部の高級ビーチリゾート地レパルスベイを訪れました。ヨーロッパ風の家が並んでいましたが、その多くは家賃がひと月100万円以上との事で、近くにはジャッキーチェンの家もあるそうでした。そして、近郊のスタンレーマーケットでお土産を買い、昼食は北京ダッグを含む北京料理と豪華なものでした。

 午後、道教寺院の黄大仙廟を訪問しました。熱心な市民が、豚の丸焼きなどのお供え物をし、お参りと占いをしていたのが印象に残っております。次にかつてのスラム街跡の九龍塞城公園を散策しました。当時の建物の模型や展示が少しだけあり、ゴミは窓から地上へと捨てていた状況や無計画で不衛生な様子を感じることが出来ました。しかし無免許ながら歯科の腕は良かったようで、周辺市民も訪れていたという一面もあったようです。その後、現地旅行社の大人の事情か寝具店へと連れられ、1万円以上する天然ゴム製枕の半ば押し売りに遭いました(購入者によると、使用感は素晴らしいそうです)

 夕食後、100万ドルの夜景を鑑賞しにビクトリアピークへと向かいました。すさまじい数の韓国人旅行客に圧倒されながらも見た夜景は、昨晩の船からよりも光量が少なく感動はありせんでしたが、恐らく香港一有名な場所ですので訪れて良かったと思います。

5日目(19日)

 ホテルを6時半に出発しキャセイパシフィック航空で約5時間、新千歳に15時頃着となりました。到着便が重なり、荷物がなかなか出てこず空港発17時となりましたが、池田町には19時半頃着と無事に帰国となりました。

 最終日を除き期間中天気に恵まれ、最高気温23度前後とTシャツ+αで過ごせた香港・マカオでしたが、夜やホテル内は寒く感じました。言語は主に広東語で、英語も皆さん話せるようでしたが北京語はあまり通じないそうです。香港の食事については、飲茶・北京・潮州料理を堪能しました。若干薄味でしたが、どれも香辛料が少なく食べやすい味付けでおいしく頂きました。ただデザートに小豆や緑豆のお汁粉が出ましたが、甘みが薄く青臭い味がしたりみかんの皮(陳皮)が入っていたりとおいしさよりも薬膳を優先しているようで、これだけは口には合いませんでした。マカオ料理は、大航海時代のマカオへと続くポルトガル植民地の影響を受けた料理が中心で、カニのカレー煮、アフリカ風チキン、航海中の保存食であった干したタラのコロッケ、サラダに生のオリーブなど、見るからに香辛料たっぷりで独特な香りの八角を使用したものも多くあり、好みが分かれる味に感じました。

 今回約2年間積立委員をさせていただき、計画から参加まで携わらせて頂きました。実際行ってみると、現地の移動距離や視察内容がつかみきれておらず戸惑うことばかりでしたが、他委員や参加メンバー、事務局等の力添えを頂き何とか帰国することができました。今回農業研修は少ないものとなりましたが、外国の文化や風情を肌で味わうことが出来、また参加者の親睦も深まり、とても実りある研修になったと思います。

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