祝 全共出場決定! 5頭が北海道代表へ!
2022.09.01
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3大会連続出場の快挙!

 8月9~10日、標記選抜会が音更町の家畜共進会場で開催され、第4区(繁殖雌牛群)代表牛に多田隆弥さん(清見)の「はつね」が、第5区(高等登録群)代表牛に武田大治さん(千代田)の「ゆうり」、「さきな」、「うめの」が、第6区(総合評価群)代表牛に野澤敬裕さん(昭栄)の「かつな」がそれぞれ選ばれ、鹿児島県で10月に開催される和牛全共への出場権を得ました。

 種牛と肉牛の部に道内各地より約130頭が出品され、月齢などの条件別に8つの区と特別区で計22頭の代表枠を競いました。十勝管内からは種牛の部で13頭、肉牛の部で6頭、計19頭が道代表となり、前回大会の14頭を上回り過去最多となりました。池田町としてはH24長崎大会(2頭)・H29宮城大会(2頭)に続く3大会連続出場、また5頭の出場は過去最多の快挙となります。

池田町和牛改良のあゆみ

 全共(種牛の部)出品の条件には、「和牛改良組合の会員」であることが定められております。これには、組合活動を活性化させ、生産・改良基盤の強化を図るねらいがあります。

 池田町における和牛の歴史は、昭和42年に岡山県から黒毛和種10頭を導入したのが始まりで、その後鹿児島県・島根県・宮崎県などからの導入により改良が進められてきました。飼養頭数が増加、共進会への出品がされるようになったのを受け、平成14年に池田町和牛生産改良組合が設立。各種事業が進められ、当時約1,000頭だった繁殖牛頭数は現在、約1,800頭まで増加、黒毛和種飼養戸数51戸は十勝管内においても最多となるなど、地域の和牛振興が進められてきました。

 初代組合長の清水豊さん(東台)は「共進会でも上位に入るようになり、和牛を飼養している以上目標として全共出品も視野に入れ、組合設立を進めた」と当時を振り返り、全共については「3大会連続出場は素晴らしいこと。共進会は一人でできるものではなく、生産者・関係者が力を合わせて組織を動かし、牛づくり・人づくりに取り組んだ成果」と称えておられました。

 また、十勝和牛振興協議会会長でもある現組合長の宮前裕治さん(豊田)は、「十勝から19頭、うち池田町から5頭の代表は快挙で、生産者・関係者の努力のおかげ。目標は全区での優等賞入賞。今一度気持ちを引き締め、しっかり取り組みたい」とお話し下さいました。

 残りの期間、代表牛の出品者・関係者の皆様と共に、日々の飼養管理、手入れや調教等に取組んで参ります。関係者皆様のご支援・ご協力にお礼申し上げます。

池田町和牛生産改良組合
初代組合長の清水豊さん
池田町和牛生産改良組合
組合長の宮前裕治さん

第4区 繁殖雌牛群

 出品牛は3代以上にわたり北海道で生産されてきた、地域の特色を備えている繁殖雌牛です。 成雌牛3頭を1群として出品されます。

第4区代表に選ばれた多田隆弥さんの「はつね」

第5区 高等登録群

 母-娘-孫娘にわたる改良成果の確認と、優良雌牛系統の地域内保留推進と拡大を狙いとした出品区です。

 高等登録の母牛と娘牛及び孫娘牛の直系3代、3頭を1群として出品されます。

第5区代表に選ばれた武田大治さんの「ゆうり」(母)
同、武田大治さんの「さきな」(娘)
同、武田大治さんの「うめの」(孫娘)

第6区 総合評価群

 種牛能力(体型)と産肉能力(肉質)を総合評価する出品区で、同一種雄牛の産子を種牛群(4頭)と肉牛群(3頭)計7頭を1群として出品されます。

第6区代表に選ばれた野澤敬裕さんの「かつな」

全国和牛能力共進会(全共)とは

 5年に1度の“和牛のオリンピック”全共は、全国の優秀な和牛を一堂に集めて改良の成果を競う大会です。この大会で優秀な成績を収めることは、地域の和牛ブランド力の向上につながることから、最も重要な大会となります。今大会は「和牛新時代 地域かがやく和牛力」をテーマに10月6~10日に鹿児島県にて開催。種牛の部は霧島市、肉牛の部は南九州市で行われます。農業、観光、文化などをアピールするイベントも開かれるため、開催地には多大な経済効果があるとされています。次回大会(令和9年)には北海道での開催が決定しております。